
海外FXの魅力は資金量に関わらずハイレバレッジで効率よくトレードできる点です。したがってスキャルピングトレーダーにとっては、国内業者の10倍以上のレバレッジでトレードできる点は大きな魅力です。しかし、海外FXは国内FXに比べるとスプレッドが広い業者も多いので損なのではないかという意見もあります。
ここがポイント!!たしかに、国内FXのスプレッドの狭さは魅力的ですが安定感がなく、呑み行為もできるため、約定拒否やストップ狩りをすることも可能です。そのような約定拒否やストップ狩りを避けるためには海外FX業者のcTraderを利用するのが一番です。
今回の記事は以下のようなトレーダーの方におすすめです。
今回の記事をぜひ読んでいただきたい人!
- 裁量トレードでスキャルピングが得意なトレーダー
- 約定拒否やストップ狩りが心配なトレーダー
- スプレッドがより狭い業者や環境を探しているトレーダー
- cTraderに興味はあるけど利用したことがない人
今回の記事ではcTraderを利用した方が良い背景、国内証券会社と海外FX会社のの注文方式の違い、MT4・MT5・cTraderのメリットやデメリット、それぞれのプラットフォームごとのおすすめの海外FX会社の紹介という順番で説明いたします。
スキャルピングが得意でスプレッドなどの取引環境が良い業者を探している人や日本の国内FX業者の注文方式に不安がある人には特におすすめの内容です。
目次
快適なトレード環境にcTraderは欠かせない
海外FXをしている方は日本と違い最大レバレッジが高いことを魅力に感じている方が多いです。しかし、海外FXの魅力はその点だけではありません。実は海外FXのトレード環境は国内FX業者と比較するとかなり良いのです。
日本のFX会社はスプレッドなど目に見えやすい点では競争が激しく行われています。しかし、肝心の取引環境や取引システムはトレーダーにとっては良いシステムとはいえません。
一方、海外業者は、スプレッドはやや広い業者も多いですが、cTraderなどの透明性の高い取引環境の充実などに力も入れています。そのため、海外FX業者は単純に少額の資金からハイレバレッジで取引をしたいトレーダーだけでなく、スキャルピングが得意な中上級者にも利用者が広がっています。
まずは国内業者と海外業者の注文方式について説明いたします。
国内業者が採用しているDD方式は、約定拒否やストップ狩りの危険性がある
国内のFX業者ではほとんどの業者がトレーダーからの注文を受ける際にDD(ディーリングデスク)方式を採用しています。DD方式では、トレーダーから注文を受けると、まずFX業者がその注文を抱えます。そして、通常FX業者はトレーダーの注文とは逆方向の注文をインターバンク市場に流します。
これを相対取引と言います。相対取引をすることでFX業者はトレーダーの損得に関わらず、手数料を確実に儲けることができます。
国内FX業者が儲ける仕組み
トレーダーが勝った場合⇄FX業者は負ける
トレーダーが負けた場合⇄FX業者は勝つ
しかし、ここで問題点があります。国内業者の多くは、一旦トレーダーのポジションを抱えることができるため、悪い意味で言えば、抱えたポジションをインターバンク市場に流さないこともできます。ご存知のようにFXに限らずトレーダーの勝率は長期的に見れば10%以下です。
ここがポイント!!つまり、もし顧客の出した注文をFX会社が呑んで、インターバンク市場に注文を流さなければ、顧客の出した損失が丸ごとFX会社の利益になるのです。このようなことをすれば不正行為ですが、トレーダーからはFX会社が自分の出した注文をインターバンク市場に流したかは確認しようがありません。
内部告発でもされない限り、このような行為はバレる心配がほとんどありません。さらに、DD方式を採用している国内FX業者は、ストップ狩りやスリッページ・約定拒否もしようと思えば簡単にできます。利益が出ているトレーダーに対してこのような不法行為をすることが多いようです。
ただし、前述した通り私たちトレーダーにはこれらの不法行為は確かめようがないので証拠もありません。したがってあくまでもネット上の噂としかいえない状況です。
海外FX業者は受けた注文を直接インターバンクに流す!
一方海外FX業者の会社でDD方式を採用している会社はほとんどありません。海外FX業者ではNDD方式と呼ばれるディーリングデスクを通さず直接インターバンクに注文を流す方式を採用しています。NDD方式には大きく分けてSTP方式やECN方式の2種類があります。
どちらの方式もNDD方式のようにFX業者が直接不正行為をできない仕組みになっています。STP方式とECN方式の違いは以下の通りです。
STP方式とECN方式の違い
STP方式→トレーダーから受けた注文を一度FX業者は呑むが、自動的に注文先を決定する
ECN方式→トレーダーから受けた注文は自動的にインターバンク市場に流れる
STP方式でも注文を呑むならDD方式の国内FX業者と同じではと思うかもしれませんが、STP方式の場合は、呑んだ注文を自動的にシステムが複数のリクイディティプロバイダーと呼ばれる金融機関の中から最も有利なレートを選んで注文を流します。
決して、FX業者が注文に関わって不正行為ができるわけではありません。ただ、STP方式のデメリットは、注文をカバー先に流した後にどのように注文が成立したのかまでは見ることができない点です。
基本的にSTP方式の口座は少額から取引ができるスタンダード口座と呼ばれるような口座でよく提供されています。ECN口座はSTP方式の口座よりも最低入金金額が高めに設定されていることが多いので、少額から取引をしたい人ににはややハードルが高いかもしれません。
このように顧客から受けた注文はFX会社を通さず自動的にインターバンク市場に注文を流しているため、FX業者が勝手にレートをずらしたりすることはできません。ただし、STN口座の場合はスプレッドが国内業者に比べて拡大しやすいデメリットがあります。
ECN方式が一番透明性が高く取引環境も良い!
海外FX業者では主にSTP方式とECN方式の2つがあると説明しましたが、特に透明性の高い方式がECN方式です。ECN方式はSTP方式のようにトレーダーが出した注文が自動とはいえFX業者を通ることはありません。注文は直接インターバンク市場へ通ります。ECN方式には以下のようなメリットがあります。
- 株のように口座の板情報を見れる
- 注文を出したトレーダーとFX業者の両方に有利なレートが配信される
- lot数が大きい注文も可能
- スプレッドが狭く、経済指標時にも広がりにくい
- 約定拒否が起こりえない
ECN方式の場合、どこの価格にどのぐらいの注文があるかを把握することができます。大口の機関投資家がどの辺りで多く注文を入れているのかもわかりますし、投資家の多くがどういう考えでいるのかも丸わかりです。板情報を重視してトレードすることが得意な人には便利な情報です。
ここがポイント!!またFX業者だけでなく注文をしたトレーダーにとっても一番有利なレートで注文ができるようになっています。そのためスプレッドはSTP方式とは違い断然狭いです。時間によってはスプレッドが0.0pipsで約定することもあります。
ただし、ECN方式の場合1lotごとに手数料が掛かります。スプレッドの狭さを気にされる方は、手数料も合わせた上で業者を選ぶ必要があります。
さらにECN方式は相場のプロが多数参加している市場と同じ環境でトレードができるというのが魅力です。国内業者では約定拒否が多いですが、ECN方式ではインターバンクに自動的に注文が通るので、約定拒否自体が起こりようがないのです。このようにECN方式はSTP方式やNDD方式よりも良い環境でトレードができます。
cTraderはECN口座の中でも特に透明性の高いプラットフォーム
海外のFX業者で代表的なECN口座がcTraderと呼ばれるプラットフォームです。国内のFX会社だけでのトレードしかしたことがない人はご存知ないかもしれませんが、cTraderはECN口座の中でも透明性が非常に高いツールなのです。以下の画像はcTraderの実際の画面です。
左は主な通貨の気配値が表示されています。真ん中はチャート画面と保有ポジションの状況が見れます。今回はユーロドルのチャートのみを出していますが、レイアウトを選択することによって最大4つのチャートを同時に表示できます。
右側は注文画面です。この画面ではMT4と同じく通常の注文画面しか表示されていません。しかし、注文ボタンの隣のDOMボタンを押すと、以下のような画面に切り替わります。
ご覧のようにFXでも株のような板情報をみることができるのです。どのぐらいの注文量がどの価格に集まっているかが一目でわかりやすいですね。さらに左側の標準DOMから価格DOMを押すと以下のような画面になります。
さらに詳しい板情報をみることができます。左側が売り注文がある価格とその注文量で右側が買い注文がある価格とその注文量を表しています。もちろんリアルタイムで注文の量や価格帯は切り替わっていきます。
cTraderの詳しい情報については後ほど詳しく解説いたします。
MT4とMT5の違いについて解説!
海外FX業者では国内業者とは違いECN口座がよく利用されていますが、ECN口座が使えるプラットフォームはMT4やMT5とcTraderがあります。ECN口座だったら、プラットフォームはどっちを選んでも同じなのでは?と思うかもしれませんね。
実は同じECN口座でもMT4やMT5とcTraderでは全く違うのです。まずはMT4・MT5の違いについて解説いたします。
MT4のメリットやデメリットについて
まずはMT4のメリットやデメリットについて解説します。海外FX業者でECN口座を提供している会社の中で、今でも多いのはMT4のECN口座です。MT4はいまだ一番人気が高いので、一定の需要がありますからね。
- EAを用いた自動売買が可能で、対応しているEAの数もとても多い
- MT4用に作られているインディケーターも多い
- 海外FX会社で多く採用されている取引システムなので、複数の業者でトレードする際もすぐに慣れる
- 板情報が見れない
- レートは本来の価格にスプレッドが乗せられた価格
- 複数のポジションを同時にロスカットできない
- 大口の注文ほど約定されにくい
cTraderと比べた場合、対応しているEAやカスタムインディケーターが多いのが大きなメリットです。しかし、板情報が見れず、レートが本来の市場価格ではありません。そのため資金量が多く、大量のlot数で取引したいトレーダーやスキャルピングなど注文や決済のスピードが必要な人にとっては使い勝手が良いツールとはいえません。
MT5はサクサク動く点がメリットだが、対応業者が少ないのでメリットは少ない!
続いてMT5のメリットやデメリットについて解説します。MT5のメリットやデメリットについては下記の通りです。
- MT4に比べると動きがサクサク
- 時間足が21種類
- EAを使った自動売買も一応可能
MT5の場合は、MT4と比べると動きがスムーズで時間足が21種類もあるのでより細かいチャート分析ができる点はとても魅力的です。ただ、最低限必要な時間足があれば良い人にとっては必要な時間足も多いですね。一応EAを使った自動売買も可能です。
- MT4と比べると対応しているEAやインディケーターは多くない
- 対応していない業者も多い
- 板情報が見れない
- レートは本来の価格にスプレッドが乗せられた価格
- 複数のポジションを同時にロスカットできない
- 大口の注文ほど約定されにくい
しかし、cTraderと比べた場合にMT4と同じデメリットがありますし、EAを使った自動売買には適していないです。というもの、MT5に対応しているEAが少ないため自分好みのEAを探せないこともあるからです。
したがって、資金がそこまで多くなく、cTraderよりも使い慣れたシステムが良い人にとっては、EAやカスタムインディケーターが多く対応しているMT4が良いです。
正直MT5はよっぽどMT5の機能に魅力を感じた人ぐらいしか使う必要はありません。実際に資金量の大小に関係なくMT4は人気が高いため、MT5でトレードをしている人は少なく対応している業者も少ないのが実情です。
MT4とMT5の大きな違いをまとめると以下の4点です。
MT4とMT5の違い
MT4 | MT5 | |
メタトレーダーの動きやすさ | 動きが遅いことがある | MT4よりも動きが良い |
EAやインディケーターの対応されている量 | 多い | 少ない |
対応しているFX業者の多さ | 全てのFX業者で対応 | 対応業者は少ない |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
MT5の時間足の多さについては以下の表を見てもらえれば一目瞭然です。ご覧のようにMT4とMT5では対応している時間足がかなり違うことがわかります。時間足に黄色のラインが付いている足はMT5のみ対応している時間足です。
MT4とMT5の対応時間足
MT4 | MT5 | |
1分足 | ○ | ○ |
2分足 | × | ○ |
3分足 | × | ○ |
4分足 | × | ○ |
5分足 | ○ | ○ |
6分足 | × | ○ |
10分足 | × | ○ |
12分足 | × | ○ |
15分足 | ○ | ○ |
20分足 | × | ○ |
30分足 | ○ | ○ |
1時間足 | ○ | ○ |
2時間足 | × | ○ |
3時間足 | × | ○ |
4時間足 | ○ | ○ |
6時間足 | × | ○ |
8時間足 | × | ○ |
12時間足 | × | ○ |
日足 | ○ | ○ |
週足 | ○ | ○ |
月足 | ○ | ○ |
ここがポイント!!まとめると、MT4やMT5は大口の注文をすることが多い人にとっては使いにくいプラットフォームです。約定スピードが遅いですし、複数の注文を一括で決済する機能がないので、スキャルピングが好きな人にとっては、いちいち閉じるポジションを何度も選ぶのは時間をかなり使ってしまいます。
cTraderのメリットやデメリットについて解説
ここからはcTraderのメリットやデメリットについて解説します。まずはcTraderのメリットについて説明いたします。
- 板情報が見れる
- 市場価格がそのままレートして表示される
- スプレッドが狭い(cTraderは全てECN口座)
- 約定スピードが速い
- 取引lotに応じたスプレッドも確認できる。
- 複数のポジションをワンクリックで同時に決済可能
- 日本語や日本時間への切り替えなどが可能
透明性があり、スプレッドや約定スピードなどの取引環境が断然違う!
cTraderはMT4やMT5と比較すると様々なメリットがあります。板情報を見ることで大口のトレーダーがどれぐらいの注文を入れているのかも丸わかりです。
またcTraderはECN口座なのでSTP方式の口座よりも狭いスプレッドで取引できます。それだけでなく、スプレッドは取引lotによって違うことがあるのですが、その点もきちんと注文前に確認することができるのです。
ここがポイント!!そしてスキャルピングをする方にとって嬉しいのは、約定スピードがMT4やMT5よりもはるかに速い点です。cTraderは直接インターバンクに注文が通るため約定拒否が起こることがなく、約定もスムーズなのです。
同様の理由からスキャルピングを拒否するなんてこともできませんし、注文が意図的に滑ることも起きないのです。したがって、国内FX業者だけでなくMT4やMT5よりもずっと透明性が高い取引環境が望めます。
これまで国内FX業者でスリッページや約定拒否などで困っていた人はcTraderで取引できる環境を手にいれればハマること間違いなしです。
ここがポイント!!さらに複数のポジションをワンクリックで簡単に決済できます。スキャルピングをする人は複数のポジションを同時に建てる人も多いのでこの機能を使うことでスピーディーに取引ができるのです。
例えば、それまでロングポジションを多く保有していたが、ドテンしてショートポジションを大量に注文したい場合も、一気にまとめて複数のポジションをロスカットでき、さらに注文もワンクリックで連続注文がしやすいのです。
日本語表示や日本時間表示も簡単にできて便利!
またMT4は日本語や日本時間での表示が難しいです。特にMT4やMT5ではGMT標準時と呼ばれる日本よりも6〜7時間遅い時間帯で表示されています。海外には夏時間や冬時間もあるので、日本人の私たちにはちょっと困惑してしまいますよね?
時間を日本時間表示に変更しようにも、そのためには特別なインジケーターを入れなければ設定できないので面倒です。しかし、cTraderではそのようなことをせずとも簡単に日本時間への切り替えができるのです。
以下の赤く囲った部分はcTraderをズームアップしたもので、チャート画面のやや左側です。現在はJAなので日本語表示です。
もし、cTraderが英語表示であればここをクリックし日本語を選択すれば簡単に日本語表示にできます。さらに時間の表示を日本時間表示にしたい場合はcTraderの右下にある青く囲った部分にある△ボタンを押して一覧から日本時間に設定もできます。
ちなみに日本時間はUTC+9を選択すれば良いです。
cTraderは時間足も14種類あり、チャート分析ツールも多く揃っている!
時間足についてもMT5の21種類には及ばないですが、MT4よりも多い14種類も揃っています。
- 1分足
- 2分足
- 3分足
- 4分足
- 5分足
- 10分足
- 15分足
- 30分足
- 1時間足
- 4時間足
- 12時間足
- 日足
- 週足
- 月足
これだけあれば時間毎の詳しいチャート分析も簡単にできますね。MT5の21種類には及びませんが、これだけあればMT5を選ぶ必要もないかもしれませんね。もちろんMT4のようにトレンドラインを引いたり各種のインディケーターは揃っているので、チャート画面に一目均衡表やボリンジャーバンドの表示などもできます。
もちろんMT4やMT5のようにスマートフォンやipadなどにも対応しているので、出勤先など外出先からも手軽にトレードをすることが可能です。このようにcTraderは機関投資家などの大口のトレーダーと同じような透明性の高い取引環境が得られるだけでなく、MT4やMT5で使える機能は備えており、とても使いやすいプラットフォームです。
cTraderのデメリットはEAが使いにくいこと
ここからはcTraderのデメリットについて解説いたします。cTraderのデメリットは驚くほど少ないです。
- ほとんどのEAが使えない
- MT4で慣れている人には、最初違和感がある
cTrader唯一の弱点はEAの少なさです。MT4やMT5のEAは比較的簡単に作れますが、cTraderのEAはプログラム構築が難しく、ネット上にもあまり出回っていないのが現状です。FX業者によってはEA作成ツールの提供も行なっていますが、やはり作成は難しいのでEAを使った自動売買をしたい人はMT4やMT5を使った方が断然便利です。
自動売買であれば板情報を参考にする機会も少ないですからね。
ECN口座を取り扱っている業者を比較!
海外FX業者ではECN口座を取り扱っている業者はそれなりにありますが、cTraderを取り扱っている業者はそこまで多くありません。2019年現在日本人に知られている優良業者でcTraderを取り扱っている会社は以下の2社です。
cTraderが利用できる主なFX会社
- Axiory(アキシオリー)
- Tradeview(トレードビュー)
もちろんさらにマイナーな会社を含めれば30社ほどあるようですが、日本語対応が全くない業者が多いのでハードルが厳しいです。つまり日本人トレーダーが海外FX業者で信頼の置ける業者でcTraderを利用する場合、TradeviewとAxioryの2社から選ぶことになります。
ここからはECN口座を取り扱っている人気の海外FX業者のXM、Axiory、Titanfx、Tradeviewを比較してみます。その前にそれぞれの業者毎に利用できるプラットフォームと利用できないプラットフォームがあるので以下の表にまとめてみました。なお全てECN口座で利用できるプラットフォームのみまとめています。
各FX会社におけるMT4・MT5・cTraderの対応状況
MT4 | MT5 | cTrader | |
XM(ZERO) | ○ | ○ | × |
Axiory(ナノスプレッド) | ○ | × | ○ |
TitanFX(ブレード) | ○ | × | × |
Tradeview(ILC) | ○ | ○ | ○ |
表を見れば分かる通り、全てのプラットフォームに対応している業者はTradeview1社しかありません。XMについてはcTraderには対応しておらず、AxiroyについてはMT5に対応していません。
初心者の場合はMT4が使えれば特に問題はありません。ただ中上級者の人にとっては、自分のトレードスタイルによって取引する業者を選ぶ必要があります。
MT4のECN口座なら、AxioryかTitanFXが無難!
ここからはそれぞれのプラットフォーム毎に一番良い海外FX業者を比較します。まずはMT4です。MT4は下記のような人にオススメのツールです。
- MT4のツールに慣れていて、特に不便なく使えている人
- 投資に使える資金が10万円未満
- 最大レバレッジが高いツールを使いたい人
- 1000通貨〜取引をしたい人
- EAを使った自動売買で稼ぎたい人
MT4はここで紹介する4社以外の海外FX会社でも多くの会社が採用しているプラットフォームです。そのため、MT4を一度でも他の会社で使ったことがあれば、他の会社でMT4をダウンロードしても使い方に違いがないので簡単に取引ができます。
ここがポイント!!MT4は各FX会社の一番少額の資金から始められる口座に必ず適用されているプラットフォームです。各FX会社の最大レバレッジでトレードができ、1000通貨(0.01lot)から取引できるのでリスクを下げながらトレードができます。
したがって、投資を始めたばかりの初心者や資金が10万円など少額しかない人にとっては便利です。また中上級者でもEAを使った自動売買でのトレードがメインの人はMT4一択です。ただ、裁量でスキャルピングなどを得意とする中上級者にとってはMT4は必ずしも使い勝手が良いとは言えません。
MT4で取引をする場合、ECN口座は基本的にAxiroyやTitanFXがおすすめ!
MT4での取引をする場合おすすめの業者はずばりAxioryやTitanFXです。AxioryやTitanFXをおすすめする理由は以下の4点です。
AxioryやTitanFXをオススメする理由
- 1000万円以上の資金を運用する場合でも最大レバレッジが高い
- ロスカットレベルが証拠金20%
- 最低入金額が200ドルからと安い
- 最少取引単位が0.01lotから
以下の表は各FX会社のMT4の比較表です。
各FX会社のMT4の比較表
Tradeview ILC口座
|
Axiory
ナノスプレッド口座 |
TitanFX
ブレード口座 |
XM
ZERO口座 |
|
最低入金額 | 1000ドル | 200ドル | 200ドル | 200ドル |
最少取引単位 | 0.1lot | 0.01lot | 0.01lot | 0.01lot |
ドル円の
スプレッド |
0.1pips | 0.6pips | 0.3pips | 0.1pips |
ドル円の
実質スプレッド (スプレッドに手数料を加えたもの) |
0.6pips | 1.2pips | 1.0pips | 1.1pips |
1lotあたりの往復の手数料 | 5ドル | 6ドル | 7ドル | 10ドル |
FX取り扱いペア | 70 | 61 | 63 | 56 |
CFD(貴金属・コモディティ含む) | 18 | 16 | 20 | 2 |
仮想通貨 | 5 | × | × | × |
ロスカットレベル | 100% | 20% | 20% | 20% |
最大レバレッジ | 200倍 | 400倍 | 500倍 | 500倍 |
2万ドル以上 | 200倍 | 400倍 | 500倍 | 200倍 |
10万ドル以上 | 100倍以上? | 300倍 | 500倍 | 100倍 |
20万ドル以上 | 100倍以上? | 200倍 | 500倍 | 100倍 |
XMのゼロ口座やTradeviewのILC口座は、トータルバランス的にAxioryやTitanFXのECN口座には及びません。XMについては、AxioryやTitanFXと同じぐらい最大レバレッジが高くスプレッドも狭いので一見良いことづくめのようですが、実際にはそうではありません。2つの大きなデメリットがあります。
XMでZERO口座(MT4のECN口座)を使うデメリット
- 1lotあたりの往復の手数料が10ドルと非常に高い
- 証拠金が2万ドルを超えると最大レバレッジが下がる
XMのECN口座はTradeviewのそれと並んでスプレッドが狭いのですが、手数料が他の業者よりもかなり高いです。したがって手数料込みで実質スプレッドを比べてみると、他の業者よりも条件が悪くなってしまいます。
ここがポイント!!また証拠金が2万ドル(200万円前後)を超えると最大レバレッジ500倍が一気に200倍まで下がってしまいます。XMは証拠金による最大レバレッジの制限が比較的厳しい会社です。
TradeviewのECN口座についても、MT4の場合は元々最大レバレッジが200倍しかありません。最大レバレッジが低いということは必要証拠金が多くなってしまうので、資金の少ないトレーダーにとってはデメリットです。最低入金額が1000ドルというのもハードルが高すぎます。
レバレッジの低さが気にならないなら、Tradeviewはコストが一番安くおすすめ!
MT4のECN口座利用者全員がAxioryやTitanFXを使うべき、というわけではありません。前述の説明はあくまでも初心者や資金が少ない人の場合です。
ここがポイント!!Tradeviewについてはレバレッジこそ低いですが、スプレッドは全業者の中で一番狭く、手数料も4社の中で一番の安さです。手数料を合わせた実質スプレッドは他の会社のおおよそ半分で済みます。
スキャルピングやデイトレードなど短期売買により取引量がかさんでしまう方や、最大レバレッジいっぱいまでポジションを持たない人にとっては、Tradeviewの狭いスプレッドや安いコスト周りこそ特に重要です。
資金をそれなりにお持ちの方で、最大レバレッジをあまり求めないトレーダーにとっては、ECN口座ではTradeviewこそが一番おすすめの会社となります。
MT5で取引をするならXMの方が条件が良いが・・・
次にMT5についても比較してみます。MT5が使える業者は有名業者でも少なく、4社の中でMT5が使える業者はXMとTradeviewの2社のみです。
TradeviewとXMZERO口座の比較
Tradeview
(ILC口座) |
XM
(ZERO口座) |
|
注文方式 | ECN | ECN |
最大レバレッジ | 100倍 | 500倍 |
最少取引単位 | 0.1lot | 0.01lot |
スプレッドの狭さ | 狭い | 狭い |
最少入金額 | 1000ドル | 200ドル |
1lotあたりの取引手数料(往復) | 5ドル | 10ドル |
スマートフォン・タブレット端末対応 | ○ | ○ |
ロスカット水準 | 100% | 20% |
EA対応 | ○ | ○ |
MT5でのおすすめはXMです。XMはTradeviewと比べて以下の点が優れています。
MT5を使うなら、TradeviewよりXMが優れていると思う理由。
- 最大レバレッジが500倍(Tradeviewは100倍)
- 最少入金額が200ドルから(Tradeviewは1000ドル)
- ロスカット水準が証拠金維持率20%(Tradeviewは100%)
XMは手数料が高いため、実質スプレッドではやはりTradeviewに分があります。しかし、上で挙げた三点の理由を以って、MT5を使うのならXMを使った方が良いと判断しました。
最大レバレッジがあまりにも違い過ぎますし、レバレッジは求めないという方にしても、そもそも積極的にMT5を選ぶべき理由が見当たらないように思いました。
MT5は多くの時間足が選べるため、より細かなチャート分析ができると言いましたが、正直勝っているトレーダーはMT4にある時間足だけでも十分勝てます。
MT5はEAを使った自動売買もできますが、殆どのEAはMT4向けに作られている現状です。私はMT5を使うぐらいなら、まだMT4の利用をおすすめします。
いまだMT5が浸透せずMT4が全盛なのにはそれなりの理由があるのです。
cTraderを利用するなら、やはりTradeviewがおすすめ!
次にcTraderでの業者比較をします。cTraderを取り扱っている業者は4社のうちAxioryとTradeviewの2社が取り扱っています。
TradeviewとAxioryのcTrader比較
Tradeview / cTrader(ILC口座) | Axiory / cTrader(ナノスプレッド口座) | |
注文方式 | ECN | ECN |
最大レバレッジ | 400倍 | 400倍 |
最少取引単位 | 0.01lot | 0.01lot |
スプレッドの狭さ | 狭い | やや狭い |
最少入金額 | 1000ドル | 200ドル |
1lotあたりの取引手数料(往復) | 5ドル | 6ドル |
通貨ペアの数 | 41 | 61 |
CFD(貴金属を含み) | 12 | 16 |
暗号通貨 | 5 | × |
スマートフォン・タブレット端末対応 | ○ | ○ |
ロスカット水準 | 100% | 20% |
EA対応 | △※ | △※ |
※cAlgoで自動売買はできるが難易度が高い
2つの条件を比べてみると、Axiroyの方が取り扱い通貨数が多くロスカット水準も低いので良いのかな?と思うかもしれませんが、私はそうは思いません。なぜなら、Tradeviewの方がスプレッドが狭く、手数料もAxiroyよりも安いためコスト面で最強だからです。
cTraderはEAを利用した自動売買をするには難易度が高く向いてませんが、スキャルピングやデイトレードを裁量でやる人にとっては、何よりスプレッドなど手数料の安さと取引の透明性がとても大事です。
下の表はTradeviewとAxioryのECN口座における平均的なスプレッドの一覧です。
TradeviewとAxioryのECN口座における平均的なスプレッド
Tradeview / ILC口座 | Axiory / ナノスプレッド口座 | |
USD/JPY | 0.1pips | 0.6pips |
EUR/USD | 0.2pips | 0.5pips |
EUR/JPY | 0.4pips | 0.9pips |
GBP/USD | 0.5pips | 0.9pips |
AUD/USD | 0.6pips | 0.8pips |
AUD/JPY | 0.9pips | 0.8pips |
EUR/GBP | 1.0pips | 1.1pips |
ご覧のようにほとんどの通貨でTradeviewの方がAxioryよりもスプレッドが狭いことがわかります。日本人が多くトレードするドル円やユーロドルなどの主要通貨になると結構な差が出ています。さらに手数料がTradeviewの方がAxioryよりも1lotあたり1ドル安いことを考えると、さらに差は広がります。
TradeviewならFXよりもボラティリティーが激しい仮想通貨のトレードも可能なので、短期的なトレードが得意な人にはさらに激アツですね。
ここがポイント!!MT4はともかくcTraderを利用するトレーダーは取引環境にかなりこだわりがある人が多いですが、そのような人にはTradeviewが一番おすすめの業者です。
特に裁量トレードでスキャルピングをする人には、MT4より断然cTrader、断然Tradeviewをおすすめします。
cTraderは透明性が高く、Tradeviewでの利用が何より最強!
いかがでしたでしょうか?
cTraderは大口の投資家たちと同じ環境でトレードができる素晴らしいプラットフォームなので、スキャルピングが得意なトレーダー、本気でFXに取り組みたい方にはぜひご利用頂きたいと思います。
その中でも特に、Tradeviewはスプレッドが海外FX業者の中で一番狭く、手数料もトップクラスの安さなのでコスパ面で最強です。それなりに資金のある方でしたら、MT4でもcTraderにしてもECN口座はTradeviewが最善です。